寒さが本格的になる冬。
「体を動かしたほうがいいのはわかっているけれど、寒いとつい家にこもってしまう」
そんな声を、60代になるとよく耳にします。
ですが実は、冬こそウォーキングにぴったりの季節。
無理なく歩くことで血流が良くなり、冷え・免疫低下・腸の不調・気分の落ち込みの予防にもつながります。
今回は、60代からでも安心して続けられる
寒い日も楽しく歩ける「冬のウォーキング術」を、実践的にご紹介します。

なぜ冬こそウォーキングがおすすめなの?
冬は運動量が減りがちですが、その分、体は冷えて血流が滞りやすくなります。
ウォーキングには、冬の不調を防ぐ嬉しい効果がたくさんあります。
- 血行促進で冷え対策に
- 筋肉を動かすことで代謝アップ
- 腸の動きを促し、便秘予防にも
- 日光を浴びて気分が明るくなる
特に60代以降は、無理なく続けられる運動が大切。ウォーキングは関節への負担が少なく、今日から始めやすい健康習慣です。
寒い日も続く!冬のウォーキング3つのコツ
服装は「薄く重ねる」が基本
寒さ対策で着込みすぎると、歩いているうちに汗をかき、逆に冷えてしまうことも。
おすすめは重ね着スタイル
- 肌着:吸湿発熱素材
- 中間着:フリースや薄手ニット
- 上着:風を通さない軽めのアウター
首・手首・足首を温めるだけでも、体感温度がぐっと上がります。
冬の服装は“重ねすぎない”が正解
着込みすぎると汗をかき、その汗が冷えて体温を奪ってしまいます。
おすすめは、
- 肌着:吸湿発熱素材
- 中間着:薄手フリースやニット
- 上着:風を通さない軽めのアウター
さらに、首・手首・足首を温めるだけで、体感温度が大きく変わります。
時間帯は「昼前後」がおすすめ
朝夕は気温が低く、路面が滑りやすいことも。冬のウォーキングは、
・10時〜15時頃
・日差しがあり、風が少ない時間帯
この時間帯なら体も動きやすく安全です。
距離より「気持ちよさ」を大切に
「毎日○キロ歩かなきゃ」と思うと続きません。
- 10〜15分だけ
- 1駅分だけ
- 近所を一周
それで十分。
「少し体が温まったな」くらいで終えるのが、長く続けるコツです。
冬のウォーキングを楽しくする小さな工夫
景色を四季を楽しむ
冬の空気は澄んでいて、空や街並みがくっきり。
落ち葉、夕焼け、遠くの景色など、季節の変化を感じながら“気分転換のお散歩”という意識で歩くのがおすすめです。
歩いたあとの“お楽しみ”を用意する
- 温かいお茶や白湯
- 好きな音楽
- ゆっくり入るお風呂
「歩いたあとに楽しみがある」と、自然と外に出たくなります。
ウォーキングに最適な音楽の選び方
ウォーキングを楽しく続けるコツのひとつが「音楽」。
お気に入りの音楽があるだけで、足取りが自然と軽くなります。
ポイントは
- テンポが早すぎない
- リズムが一定
- 聴いていて疲れない
BPM(テンポ)は90〜120程度が、60代のウォーキングにちょうど良いとされています。

音楽を聴くときの注意点(冬の安全対策)
・音量は控えめに、片耳イヤホンや外音取り込み機能を使う、車や自転車の音が聞こえる状態にして安全第一で楽しみましょう。
ウォーキング×腸活で冬の不調対策
ウォーキングは、腸の動きを活発にする効果もあります。
前回の記事でご紹介した「冬の腸活」と組み合わせることで、
- 冷えにくい体
- 免疫力アップ
- すっきりした毎日
を目指せます。
無理をせず、できる日だけ。
それでも十分、体はちゃんと応えてくれます。
まとめ:冬こそ”自分のペース”で歩こう
寒い冬は、どうしても体を動かす機会が減りがちです。
けれど、ほんの短い時間でも歩くことは、体を温め、血流を促し、心まで軽くしてくれます。
冬のウォーキングで大切なのは、
「たくさん歩くこと」ではなく
「気持ちよく続けられること」。
服装や時間帯に少し工夫をして、
10分、15分でも自分のペースで歩くことが、60代からの体づくりにはちょうど良い習慣です。
無理をしない日があっても大丈夫。
体と相談しながら続けることが、冷えに負けない体と、元気な毎日につながっていきます。
この冬はぜひ、
「自分のためのやさしいウォーキング」を生活の中に取り入れてみてください。
