くしゃみや鼻水、肌荒れ…「もしかして花粉症?」と思うことはありませんか? でも、アレルギーの原因は花粉だけではありません。食べ物やハウスダスト、金属、さらには黄砂やPM2.5など、私たちの身の回りにはさまざまなアレルゲンが潜んでいます。
「なんだか体調がすぐれない」「肌が敏感になった気がする」――そんな不調の裏に、意外なアレルギーが関係していることも。この記事では、花粉症以外にも気をつけたいアレルギーの種類と対策を詳しくご紹介します。自分や家族の健康を守るために、正しい知識を身につけていきましょう!
1. 春のアレルギーは花粉症だけじゃない!
春といえば「花粉症」を思い浮かべる人が多いですが、それ以外にもさまざまなアレルギー症状が現れる時期です。春は気温の変化が激しく、空気中のアレルゲンが増えるため、敏感な人は体調を崩しやすくなります。ここでは、春に多いアレルギーの種類と、それぞれの症状について詳しく見ていきましょう。
黄砂アレルギー
黄砂とは?
黄砂は、中国の砂漠地帯(ゴビ砂漠・タクラマカン砂漠など)から飛んでくる細かい砂の粒子です。3月〜5月にかけて日本にも飛来し、大気中に漂います。
症状
- くしゃみ、鼻水、鼻づまり
- 目のかゆみ、充血
- 喉の痛み、咳、息苦しさ
- 肌荒れ、かゆみ
対策
- 外出時はマスク&メガネを着用(黄砂は花粉よりも粒子が細かいため、通常のマスクより高機能フィルター付きのマスクが◎)
- 洗濯物は部屋干し(外干しすると黄砂が付着)
- 空気清浄機を活用(HEPAフィルター付きが効果的)


黄砂の飛来が多い地域
黄砂は、中国やモンゴルの砂漠地帯から偏西風に乗って運ばれてきます。そのため、日本の西側が影響を受けやすく、以下の地域で飛来が多く観測されます。
📍 影響を受けやすい地域
九州地方(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分)
中国地方(山口・広島・岡山)
四国地方(愛媛・高知)
近畿地方(大阪・兵庫・京都・奈良)
北陸地方(福井・石川・富山)
📍 特に黄砂が多い都市
福岡市・長崎市・北九州市(九州は黄砂の影響が強い)
鳥取市(鳥取砂丘があるため、黄砂が舞いやすい)
金沢市・富山市(北陸も影響が大きい)
PM2.5(微小粒子状物質)
PM2.5とは?
PM2.5とは、大気中に浮遊する直径2.5μm以下の超微粒子で、工場の排気ガスや黄砂とともに飛んできます。特に春はPM2.5の濃度が高くなるため、注意が必要です。
症状
- 呼吸器系の不調(咳、息苦しさ、気管支炎悪化)
- 目のかゆみ、充血
- 頭痛、倦怠感
対策
- PM2.5の予報をチェックし、濃度が高い日は外出を控える
- 窓を閉めて換気は空気清浄機を活用
- 花粉対策と同じく、帰宅時は服を払う・手洗いうがいを徹底
PM2.5の飛来が多い地域
PM2.5は、中国の工業地帯から発生し、偏西風に乗って日本に飛来します。特に影響が強いのは、日本の西側の都市ですが、気象条件によっては関東や東北まで広がることもあります。
📍 影響を受けやすい地域
九州地方(特に福岡・長崎・熊本)
中国地方(山口・広島・岡山)
四国地方(愛媛・香川)
近畿地方(大阪・兵庫)
関東地方(東京・神奈川・千葉・埼玉も影響あり)
📍 特にPM2.5が多い都市
福岡市・北九州市・長崎市(九州は中国に近く、PM2.5の濃度が高いことが多い)
広島市・岡山市(中国地方も影響を受けやすい)
大阪市・神戸市(大都市圏は交通量も多く、PM2.5が蓄積しやすい)
東京・横浜(春先はPM2.5が関東にも流れ込むことがある)
黄砂&PM2.5の飛来情報をチェックするには?
毎年春(3月〜5月)は飛来が多くなるため、環境省や気象庁の予報サイトを確認しましょう!
🔹 黄砂情報 👉 気象庁の黄砂予測
🔹 PM2.5情報 👉 環境省 大気汚染物質広域監視システム(Soramame)
PM2.5は年中飛んでくることがあり、冬〜春にかけて特に濃度が高くなります。マスクや空気清浄機を活用しながら、上手に対策しましょう!
ハウスダストアレルギー(ダニ・カビ)
ハウスダストとは?
春は気温と湿度が上がり、ダニやカビが繁殖しやすくなる季節です。冬にたまったホコリが春の掃除で舞い上がることで、アレルギー症状を引き起こすことも。
症状
- 朝起きたときのくしゃみ・鼻水・鼻づまり
- 目のかゆみ・充血
- 気管支炎や喘息の悪化
- 肌荒れ、アトピーの悪化
対策
- 寝具のこまめな洗濯・布団乾燥機の活用(ダニは50℃以上の熱で死滅)
- HEPAフィルター付き掃除機で床やカーペットを清掃
- 換気をして湿度を50%程度に保つ(除湿機の活用も◎)


食物アレルギー
春に注意すべき食物アレルギーとは?
春は「花粉と関連する食物アレルギー(交差反応)」が増える時期です。特にスギ・シラカバ花粉症の人は、特定の果物や野菜にアレルギー反応を起こすことがあります。
交差反応を起こしやすい食品
花粉の種類 | 関連する食物アレルギー |
---|---|
スギ・ヒノキ花粉 | トマト |
シラカバ花粉 | りんご、桃、さくらんぼ、ナシ、キウイ、アーモンド |
ブタクサ花粉 | メロン、スイカ、バナナ、きゅうり |
症状
- 口の中や喉のかゆみ、腫れ(口腔アレルギー症候群)
- 消化不良、腹痛
- ひどい場合はアナフィラキシーショック
対策
- 症状が出る食材を避ける(特に生の状態)
- 加熱するとアレルギー反応が軽減されることがある(例:りんごのアレルギーは加熱で和らぐ)
- アレルギー検査を受ける
春は花粉症だけでなく、黄砂・PM2.5・ハウスダスト・食物アレルギーなど、多くのアレルギーが発生しやすい時期です。「なんとなく調子が悪い…」と思ったら、アレルギーが原因かもしれません。対策をしっかり行い、快適に過ごせるようにしましょう!
2.アレルギー対策のポイント&おすすめアイテム
アレルギーは、空気中の汚染物質・食べ物・肌への刺激など、さまざまな要因で悪化することがあります。そこで、日常的にできる対策とおすすめのアイテムをご紹介します!
食べ物でアレルギー対策!低アレルゲン食品&グルテンフリー
食事で体質改善をサポート!アレルギー症状を悪化させにくい食品を取り入れるのがポイント。
低アレルゲン食品の特徴
グルテンフリー(小麦アレルギー対策)
乳製品・卵なしの食品(アトピー・アレルギー対応)
和食中心の食事(発酵食品が腸内環境を整える)
おすすめ食品
米粉パン&グルテンフリー食品
👉(米粉パン、そば粉パン、グルテンフリーパスタ)
大豆ミート(小麦不使用でタンパク質補給に◎)
アレルギー対応おやつ(小麦・卵・乳製品なしのクッキーやスナック)
和食を増やす(発酵食品&だしを活用!)
ワンポイント対策
乳酸菌を多く含む味噌・納豆・ヨーグルトを積極的にとる!
オメガ3脂肪酸(青魚・えごま油・アマニ油)は炎症を抑えるので、食事に取り入れると◎
3.肌トラブル対策:低刺激スキンケア
アレルギー体質の人は、花粉・PM2.5・黄砂などで肌荒れしやすくなります。そこで、低刺激&バリア機能を高めるスキンケアがポイント!
おすすめスキンケアアイテム
敏感肌向けクレンジング&洗顔
- キュレル 泡洗顔料(セラミド配合で乾燥を防ぐ)
- ファンケル マイルドクレンジングオイル(摩擦レスで低刺激)
低刺激化粧水&クリーム
- アクセーヌ モイストバランスローション(しっかり保湿&ベタつかない)
- ラロッシュポゼ トレリアンモイスチャーローション(花粉・PM2.5対策に◎)
UVケアも低刺激タイプで!
- アネッサ マイルドミルク(日焼け止め)(敏感肌OK、石けんで落とせる)
- NOV UVミルクEX(紫外線吸収剤不使用で肌に優しい)
ワンポイント対策
帰宅後はすぐに洗顔して、肌に付いた花粉やPM2.5を落とす!
ワセリンを使った花粉ブロック(鼻や目の周りに薄く塗ると花粉が付きにくくなる)
健康維持のためのサプリメント(ビタミンD・乳酸菌など)
アレルギー症状を和らげるには、免疫バランスを整えることが大切!特にビタミンDや乳酸菌が役立ちます。
おすすめサプリメント
ビタミンD(免疫バランスを整える)
- DHC ビタミンD(手軽に補給)
- ネイチャーメイド ビタミンD(吸収率が高い)
乳酸菌・プロバイオティクス(腸内環境を整えてアレルギーを軽減)
- ビオスリー(整腸剤)(3種類の乳酸菌が腸をサポート)
- ヤクルト1000(腸活に◎、睡眠の質もアップ)
ケルセチン(抗アレルギー作用が期待できるフラボノイド)
- ナウフーズ ケルセチン&ブロメライン(炎症を抑える)
- ファンケル えんどう豆ポリフェノール(天然のケルセチン配合)
ワンポイント対策
ビタミンDは日光浴(15分/日)と合わせると吸収率UP!
腸内環境を整えると、アレルギー症状が軽減しやすい!
アレルギー対策は、空気・食事・肌・腸内環境の4つを整えることが大切!
空気清浄機&加湿器で室内環境を改善
低アレルゲン食品&グルテンフリーで食事を見直す
低刺激スキンケアで花粉や黄砂から肌を守る
ビタミンD&乳酸菌サプリで免疫バランスをサポート
これらを意識すれば、春だけでなく一年中アレルギーに負けない体をつくれます✨
気になるアイテムを試して、少しでも快適に過ごしましょう
4.アレルギー対策は早めに始めるのがカギ!
アレルギー症状は「発症する前」の対策が最も効果的です。
特に花粉症や黄砂アレルギーはシーズン到来の1〜2ヶ月前**から準備を始めると、症状を抑えやすくなります。
早めの対策ポイント
室内環境を整える → 空気清浄機&加湿器の準備(冬の終わり頃から)
花粉対策を前倒し → 花粉の飛散が始まる前に抗アレルギー薬の服用をスタート
マスク&メガネを活用 → 花粉・黄砂・PM2.5の飛散時期を事前チェック
スキンケアの見直し → 肌バリアを強化する保湿対策(特に乾燥しやすい季節の変わり目)
ワンポイント対策
天気予報でアレルゲン情報をチェック! → 花粉・黄砂・PM2.5の飛散量を確認し、対策を強化する
腸内環境を整えるのは、アレルギー対策の基本!(1ヶ月前から乳酸菌や発酵食品を意識する)
免疫力を整える生活習慣
アレルギーの症状は免疫バランスの乱れによって悪化することが多いです。
日頃から体内の炎症を抑え、バリア機能を強化する生活習慣を意識しましょう!
腸内環境を整える食事を!
腸は「第二の免疫器官」といわれ、腸内環境が乱れるとアレルギー症状が悪化しやすくなります。
腸に良い食べ物 ・発酵食品(ヨーグルト・納豆・キムチ・味噌)
食物繊維(玄米・オートミール・野菜・海藻・きのこ)
オメガ3脂肪酸(青魚・えごま油・アマニ油)
🚫 避けたい食べ物 ・加工食品や添加物(腸内の悪玉菌を増やす)
❌ 糖分や小麦の過剰摂取(腸内の炎症を引き起こす可能性)
ワンポイントアドバイス
毎朝 味噌汁+納豆+海藻 を食べると、腸内環境が整いやすい!
乳酸菌&食物繊維をセットで摂る(ヨーグルト+オートミールなど)
まとめ:日々の積み重ねがアレルギー対策のカギ!
アレルギー対策は、季節ごとの対策だけでなく、日々の生活習慣が大きく影響します。
今すぐできるアレルギー対策まとめ・室内環境を整える(空気清浄機・加湿器・掃除を徹底)
食生活を見直す(発酵食品&オメガ3脂肪酸で腸を整える)
ストレス&睡眠管理を意識(自律神経を整えて免疫バランスを保つ)
ビタミンD・乳酸菌・ケルセチンを摂る(抗アレルギー作用を活かす)
「少しずつ生活習慣を変えるだけで、アレルギー体質は改善できる!」
季節の変わり目に負けず、健康的な毎日を送りましょう。

